おしらせのページ
平成20年1月更新号

法令遵守の徹底へ再発防止策をまとめる
各単協理事長に通達
全漬連


全漬連は農水省から指導を受けた「法令遵守及び社会倫理に適合した行動のより一層の徹底」について、コンプライアンス委員会で全漬連、各都道府県組合、所属員企業の各段階における再発防止策を取りまとめ、昨年末に各県理事長に通達しました。
それによると全漬連は製造・販売に関する関係法令を整理して、ホームページなどで開示し、所属員への周知徹底を図ります。また、事務局内に「法令遵守110番」を設け、会員企業の従業員からの疑問・質問に対応していきます。各単協は、会員向けの研修会を実施するなどして、会員企業の代表者が社内に向けて「法令遵守に向けた新たな意志表明」する
ことを推進していきます。会員企業は、風通しの良い社内体制づくりを進めながら、全社的な定期点検や研修会の実施を図っていくことなどとしています。
昨年10月30日に全漬連元役員の会社が、農水省からJAS法違反(表示違反)として改善指示が公表され、さらに農水省総合食料局長は全漬連に対して適切な対応求める文書(平成19年12月3日19総合第1338号「法令遵守および社会倫理に適合した行動のより一層の徹底について」)を出す措置をとりました。
全漬連は12月5日の各県理事長会議で、コンプライアンス委員会を設置し、12月25日の第1回委員会で各段階における再発防止策をまとめたものです。

全漬連コンプライアンス委員会による全体的な取り組みの方針
T、全漬連における取り組み
@漬物製造、販売に関する関係法令の整理と情報開示(ホームページ等の活用)
A会員企業従業員等からの疑問等への対応として法令遵守110番の設置(周知)(事務局では従来から、会員企業からの質問、意見等に対応)
B会員企業や各都道府県漬物協同組合等における法令遵守のための優良モデルの収集と紹介
〔研修会等の開催は、各都道府県漬物協同組合等及び各ブロック協会(協議会)に委ねることとする。〕

U、各都道府県漬物協同組合等及び会員企業における取り組み
1、各都道府県漬物協同組合等における取り組み
@各都道府県漬物協同組合等における法令遵守のための組織づくり
A会員企業代表者の「法令遵守に向けた新たな意思表明」の推進
B各都道府県漬物協同組合等主催の研修会の開催
  ・企業代表者向け(企業倫理と関係法令に関する内容)
・企業従業員向け(関係法令に関する内容)

2、会員企業における取り組み
@ 企業代表者の法令遵守に向けた新たな意思表明と社内開示(意識改革)
・ 参考(文例)
 A@を前提にした風通しの良い社内体制づくり(法令遵守のための組織づくり)
B全社的な定期点検
C従業員向け研修会の開催及び外部研修会への参加




参考「文例」
『法令遵守に向けた新たな意思表明』


 最近、農林水産省から農産物漬物業界のJAS法違反(表示違反)として改善指示が公表された事件では、その原因として、「食品表示に関する法令(農産物漬物品質表示基準等)に対する認識の著しい欠如及び品質表示内容の確認とその管理体制の不備」という厳しいものであり、そして、同社は農林水産省に改善計画書を提出しながらも、破綻という結果に至りました。
また、この事例のみならず、他の食品関係業種でも数多く発生しているJAS法、食品衛生法、不正競争防止法等の違反事例でも、その最大の原因は、企業代表者の企業倫理感の著しい欠如に帰するというところで共通しています。
 このような状況を受けて、全日本漬物協同連合会においては、法令遵守の徹底に向けた体制づくりと具体的な取り組みが、組織を挙げて進められる中で、当社の責任ある代表者として、改めて下記の点を強く自覚し、法令遵守の徹底に向けた強い意志を社内外に表明します。一方で、法令遵守の徹底は、私の意思表明だけで実現できるもので
はなく、全社的な取り組みが最も大切であることを是非ご理解願います。
@ 法令違反は、企業の存立を危うくするものであること。
A 企業は自ら社会的使命を負っているものであること。
B 1社の法令違反が同業種全般への多大な悪影響を及ぼすものであること。

平成  年 月 日
                       ○○○○株式会社
                       代表取締役社長 ○○○